5.4. パスの変形

回転、 拡大・縮小、 遠近法など、 どんな 変形ツール もレイヤーか選択範囲かパスを操作できます。 ツールボックスでどれかの変形ツールを選んでから、 そのツールのツールオプションダイアログの 変形対象: オプションでレイヤーか選択範囲かパスのいずれかを指定します。 強力な変形ツールの機能を利用して、 画像上の他の構成要素に全く影響を与えずにパスの形状を変更できます。

パスを変形対象としたときの変形ツールは、 はじめ初期設定では一面のパスにのみ作用します。 これをパスダイアログでは 活性パス として目立たせて表示します。 変形作用を一面のパスに限らずに、 パスダイアログのアイテムの連結ボタンを使うことで数面のパスを同時に変化させることも可能です。 変形アイテムの連結はパス同士だけではなくレイヤーやチャンネルとも連係できます。 変形用に連結されている要素に変形作用を及ぼすと、 連結されていたそれ以外の要素にも一緒に作用します。 ですからたとえば、 レイヤーとパスを同程度に拡大・縮小したいときは、 レイヤーダイアログでそのレイヤーの左隣をクリックしてのしるし を出し、 パスダイアログでも同様にすれば、 拡大・縮小ツールでの変形対象がパスであってもレイヤーであっても、 もう一方にも変形が自動的に作用します。