16.12. 冷たい金属...

16.12.1. 概観

図17.399 冷たい金属フィルターの使用例

冷たい金属フィルターの使用例

冷たい金属フィルター

冷たい金属フィルターの使用例

冷たい金属ロゴ


冷たい金属... フィルターは金属製に見える物体と鏡面反射する地面に映る姿を描き、 興味深いドロップシャドウをつけます。

このフィルターはテキストに同様な効果 (上記参照) をつけたロゴを作成する冷たい金属ロゴスクリプトから派生しました。 ロゴスクリプトは画像ウィンドウのメニューの ファイル画像の作成ロゴ冷たい金属... にあります。

16.12.2. フィルターの呼び出し方

This filter is found in the image window menu under FiltersAlpha to LogoCool Metal….

16.12.3. オプション

図17.400 冷たい金属のオプション

冷たい金属のオプション

効果サイズ (ピクセル)

このオプションの値はもともと冷たい金属 Script-Fu ロゴスクリプトのフォントサイズオプションでした。 ここでは内部的に境界線のぼかしとぼかし処理の半径やエンボス加工と波紋パターンの作成にこの値が使われています。

背景色

スクリプトが生成する背景レイヤーはこの色で塗りつぶされます。 色だまりボタンをクリックすると色変更ダイアログが現れて、 他の色も選択できます。

グラデーション

冷たい金属スクリプトに使われるグラデーションは初期設定ではHorizon 1です。 グラデーションボタンをクリックすれば簡約型の グラデーションダイアログ が開かれ、 他のグラデーションも選択できます。

グラデーションの反転

初期状態ではここで選ばれたグラデーションは画面の上から下への方向で利用されます。 このオプションを有効にするとその向きが逆になります。

16.12.4. フィルターの詳細

このフィルターの効果のことを少しぐらいはかいつまんで説明しておくべきでしょう。 このフィルターが映り込みや素敵な影を描くしくみの説明よりはむしろスクリプトがやっている操作を手動で再現する方法について解説が必要だと思います。 実のところどんなツールを使っているのかさえわかれば秘訣でもなんでもないのですが。

映り込みの作成

アルファ域はグラデーションで塗りつぶされているとします。 そのあと、

  1. レイヤーを作成し鏡映部分を描きます。 たとえば元の絵を 写し取 って新たなレイヤーに 貼り付 けます。

  2. 自然な映り込みに見えるようそのレイヤーを縮小します。 このスクリプトは元の高さの 85% に縮めています。 この処理には レイヤーの拡大・縮小 コマンドか 拡大・縮小ツール が使えます。

  3. さらにこのレイヤーを垂直方向に 鏡像反転 してから下方向に 移動 します。

  4. あとは レイヤーマスクを追加 してそのレイヤーマスクに白もしくは灰色から黒に変化する グラデーション をかけ、 当然ながら レイヤーマスクを適用 します。

影の作成

アルファ域を黒く塗りつぶしたいので、 具体的には レイヤーの複製 をとって 不透明部分を選択範囲に 転換して塗りつぶします。 そのあと、

  1. レイヤーを押しつぶして傾けます。 たとえばこれを 遠近法ツール で行ないます。

  2. ガウスぼかし をそのレイヤーにかけます。